真菰(まこも)という植物をご存知ですか?

真菰(まこも)とは、日本をはじめ中国の東部から、東南アジアの広くに分布している

イネ科マコモ属の多年草で、池や沼の岸辺や、河川の縁など水深の浅い場所を好んで生育します。

 

お米の稲(いね)と同じく水田でも育ち、2m以上の草丈にまで成長します。

また、その歴史はたいへん古く縄文時代中期の遺跡からも発掘されています。

自然と寄り添って暮らしていた、古代の人々は、真菰(まこも)を、聖なる植物ホーリープラント)』として、

宗教儀式や、食用、民芸品など、「衣・食・住」すべて中に取り入れ、大切にしてきたと伝えられています。

 

真菰(まこも)は元々、『菰(こも)=藁(わら)で編んだムシロ』を作るための草だったのですが、

稲が日本に伝来し、稲藁(いなわら)で菰(こも)』をつくる様になったので、

「真の菰は、まこもで作ったもの」という意味で命名されたとの説もあります。

 

お釈迦様が真菰(まこも)で編んだ寝床に病人を寝かせて、治療をしたという有名なエピソードがありますが、

お盆にお供えされるナス牛とキュウリ馬も、元々は、真菰(まこも)で作られていたのだそうです。

 

また、真菰(まこも)は、「古事記」や「日本書紀」、「万葉集」などにも登場し、

島根の出雲大社をはじめ、東京の神田明神、千葉の香取神社、埼玉の氷川神社、大分の宇佐神宮など、

多くの神社に神事として受け継がれています。

 

出雲大社の本殿、瑞垣(みずがき)内の摂社では、現在でも真菰(まこも)の「注連(しめ)縄」が使われています。

毎年6月1日に執り行われる『涼殿祭(すみどのさい)』は、俗に『真菰の神事』と呼ばれる山の神を迎える祭事です。

 

この日、出雲大社の裏にそびえる八雲山から、山の神(女性神)が降りてきます。

大社の裏にある出雲の森で神霊を迎え、御手洗井に至る道に「立て砂」がまかれ、

その上に真菰(まこも)が敷かれます。宮司は神弊を捧げてその上を進み、御手洗井で黙祷祈念します。

 

元来、真菰(まこも)は、『出雲大社の神霊が宿る田の神』とみなされ、

神弊に宿った女神に踏まれることで、稲が豊作になると信じられていたのだそうです。

 

山の神は農民にとっては、田の神と一体。春、山の神は里に降りて田の神となります。

御手洗井では、水の神と一緒になって、豊作を祈念するのでしょう・・・

神事が終わると、参拝者は競ってこの真菰(まこも)をもらい受け、神棚に飾ったりお風呂に入れて、

無病息災・五穀豊穣を祈ります。

真菰(まこも)は、古くから、漢方薬としても「肝・心・脾・肺・腎」の

五臓の機能を高める効能があるとして用いられてきました。


 

近年では腸内細菌のバランスを整え、汚れを取り除き、血液をきれいにしてくれるなど、

驚くほど様々な効果が発表され、そのスーパーパワーが、着目されています。

 

また、真菰(まこも)を植えると、河川や、田んぼなどの水質の汚染を浄化してくれることから

 

地球環境と、人類を浄化する植物として着目されています。

 

昔は、日本中、どこの水辺にも生えていたそうですが、現在では、河川や沼地、水田の用水路などが、

護岸工事により、コンクリートへと変わってしまったため、ほとんど、その姿を消しつつあります。

 

  里山の自然に抱かれたGreen Spoon Rice fieldでは、その真菰(まこも)を、

*無肥料*無農薬*の自然栽培の棚田で、復活させました。

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マコモタケとは、真菰(まこも)の茎の根元が

「黒穂菌」により肥大したもので、古くから漢方薬としての効能があるといわれてきました。

人参の3.5倍ものβカロチンを含む真菰(まこも)の葉からつくられたお茶は、優れた抗酸化作用で、ガンを抑制するなど、様々な薬用効果に優れています。