代満て

* R7.6.3 全景 

無事に田植えが終了しました。

 

* R7.6.3 亀の尾 

一株の植付け本数は基本1本植えで、1〜3本になるように田植え機を調整して田植えをします。

慣行栽培では一株に3〜4本が一般的ですが、人によってはもっと束になって植付けます。

また、株と株の間も慣行栽培の約2倍に広げ、風通しをよくして一株を大きく育てます。

慣行栽培の約2倍の大苗に育てたとは言え、田植え直後は株数が少ないのでかなり寂しく感じます。

 

* R7.6.12 苗代

"代満て(しろみて)"です。
"代満て"とは岡山を含め山陽地方の方言で、代=苗代、満て=みてる=なくなる、つまり苗代が空になり田植えが終わったこと。
満ちるに似ていますが、真逆の意味です。「米がみてるけー、注文せんと」(米がなくなるから、注文しないと)こんな感じです。
ひと昔前は、田植えは親戚家族総出、ご近所でお互いに協力し合う一大イベントであり重労働でした。
"代満て"とは、その労をねぎらい豊作を祈願して、宴を開く地域の行事のことも意味していましたが、
近年では米作りも機械化され、そのような風習は廃れています。
苗代の水路は草ボーボーです。
"除草剤"を撒かないと田んぼもこの状態になり、稲の発育を大きく阻害します。
抑草・除草の大切さは、過去に身に染みて理解しています。

代かきをすると、たちまち苗代は浮かび上がった草で一面覆われてしまいます。

浮いた草を取り除き、その後1本ずつ手で植えて"代満て"です。
田植えと並行して、植えた順に”チェーン除草”も始まっています。
今後も丁寧にお世話をしてまいります。