古代米とは?

古代米とは、はるか昔、縄文時代から伝わる稲の原種のうち、品種改良の対象にならずに野生種の特性を強く受け継いだまま、栽培され続けてきたお米のことをいいます。

「沢山の量が採れるように」、「栽培がしやすいように」と、人の手で改良を繰り替えしされてきた現代のお米と比べ、生命力がたいへん強く、無肥料、無農薬でも丈夫に育ちます。

また、冷害や干ばつなどの自然災害に順応する能力にも優れていますが、元々、収穫量が少ない上に、脱粒性(だつりゅうせい)という収穫期に籾(もみ)が、ひとりでにこぼれ落ちる性質があります。

背丈も高く伸びるために、収穫量を上げようと密植をしたり、肥料を多く与えると実の重みで、すぐに倒れてしまいます。

普通のお米に比べると、半分以下の量しか収穫が出来ないために、明治時代以降は、国内での生産がほとんどされてこなかったようですが、近年、この古代米には非常に多くの栄養素が含まれるということがわかり、健康食として話題を集めています。