お米が出来るまで - Green Spoon Rice field の自然栽培米

お米の種蒔き準備【その１】

自家採種した種籾の脱芒と選別

2014.04.23

自家採種した種籾の

脱芒と選別

お米の種蒔き準備【その２】

種籾の消毒「泥水消毒」

2014.05.23

種籾の消毒

「泥水消毒」

一粒の種から繋がって

2013.10.28

一粒の種から繋がって

太陽・土・水・風・月・思

2013.12.06

太陽・土・水・風・月・思

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冬の間は、田んぼを乾かし「乾土効果」を促すことで、好気性の菌を増やし、稲の生育に良い環境作りをします。

田んぼの水はけを良くするために、水路の整備をしておきます。

水路に溜まった落ち葉をジョレンですくい上げると、うじゃうじゃうごめいているゲンゴロウや、

イモリ♪

越冬しているウシガエルのオタマジャクシまで出てきます。

籾殻くん炭作りも冬の間の作業です。

火をつけて、

燻されて、全体が炭になったら完成。

畑の土作りにも利用するので、一年分を作り置きます。

米糠を田土に入れ発酵させて作る自家製の「稲育苗用培養土」を作ります。

水はけの良い土の上に、大きな固まりを砕いた田土を高さ20〜30cmに広げ、米糠を被せます。

よく混ぜて、

水をかけたら、

ビニールで覆って保温します。

発酵が進むと発熱し、土の温度がおよそ2週間程で60〜70℃迄上がるため、「切り返し」の作業をします。

好気性菌の代表の放線菌(白い部分)も見られ、甘酸っぱい香りも漂い上手く発酵しています。

毎日温度や臭いの様子を観察しながら、開始から約50日経過。臭いも落ち着き温度も低下したら完成です。

よく乾かした「稲育苗用培養土」を篩(ふるい)に掛けて、大きな土の固まりを取り除き、砕いて小粒の土に仕上げます。

「燻炭」も篩掛けをして、藁や枯れ草などのゴミを取り除きます。

次に、この「自家製培養土」と「燻炭」を1：4の比率で混ぜ、よく撹拌したら「苗土」の出来上がり。

育苗箱に出来た苗土を入れ、なるべく均等にならします。

たっぷりと水をかけて、充分に吸水させておきます。

毎年、種籾を自家採種しています。

古代米もち米緑米」の種籾。

種蒔きの準備。目視でゆっくりと丁寧に選別します。

種蒔き機に引っかからないよう、種籾の「芒（ノゲ）取り」をします。

種籾の先についている刺の部分が「芒（ノゲ）」です。

更に、塩水で充実した種を選別する「塩水選」をします。

浮いた種籾を取り除き、

塩分がなくなるまで、水でよくすすぎます。

「塩水選」で、より充実して実の詰まった生命力の強い種籾を選んだ後は、田んぼの泥水で「消毒」をします。

優しく、丁寧に揉んであげます。

「泥水消毒」が済んだら、田んぼの湧き水に漬け、

ゆっくりと時間をかけて催芽（発芽）させます。

水を吸って、ぷっくらと膨らみ飴色になった種籾。

ハト胸状態になったら、取出して日陰で乾かします。

自然栽培での種籾蒔きにおける最も重要なポイントは「薄播き」にすることです。

種を薄播きにする事で、空気の通りを良くして蒸れを防ぎ、病気が発生しずらい環境で大苗になる迄育苗することが可能になるのです。

種籾が隠れる程度土を被せたら、最後に木の板を使いしっかりと鎮圧しておきます。

播き終わった苗箱は、積み重ねて、

保温と保湿の為に被覆材のシートを被せ、４〜5日かけて発芽させます。

その間に、田んぼで苗を育てる苗代を作ります。

草を刈り軽く耕したら、畦シートで周りを囲みます。

ぐるっと一周したら、ヒモを張って、

溝を作ります。

真直ぐ出来たでしょうか？遠目で俯瞰し、確認します。

切った溝に、水を引き込みます。

山からの自然の湧き水を入れて、

よく練って、固めて、

最後は、平らにならしたら完成！

苗を運びます。土の入った苗箱は、とても重いので自家製の籾殻くん炭を土に混ぜ軽量化しています。

ジャンプ！

チビちゃん苗たちは手元から離れて、

これからここで約50日間かけて大苗に育ちます。

暫くの間は、被覆シートで覆い、

７〜８cmまで育ったらシートを外します。

育苗期は毎日、朝と夕に二度、田んぼを訪れ、苗代の水の管理と幼苗たちに話かけて、コミュニケーションをかわします。

自然界の恵み、森林の「フィトンチッド」を沢山浴びて育つ苗。

綺麗な空気の中、お日様の光を浴びて、元気に育つ幼苗。

無肥料で育つ苗の色は、うっすらと黄緑色です。

無肥料で育つ苗の成長は、ゆっくりです。

田起こしは、粗く、大き目なのが「木村式」。

代かきも、あまり練らないのが木村式です。

乾いた田んぼに、水が入り出しました。

里山の田んぼならではの「畦塗り」の作業は、

たいへんな重労働なので、

機械で行う人も多くなりました。

苗箱がきしむほど、大苗に育った苗。

重い苗箱を４枚の田んぼへ、それぞれ運び込み、

田植え機に乗せます。

いよいよ、田んぼへと巣立ってゆく苗たち。

田植えも、苗同士の間隔を広めに開けて、

なるべく疎植になる様に、機械を調整します。

田植機の爪が摘む苗の本数を、一番少なく設定し、

出来るだけ、ゆっくりと速度を落として植えてゆきます。

田植えのおよそ２〜３日後から始まる除草作業のことを考えて、

なるべく真直ぐに植えます。

最後は、手植えで補植しますが、自然栽培の稲は分けつ数が多いので、植える苗の本数は１本か２本で充分です。

田植えから２〜３日が経ち、苗が活着したら、チェーン除草が始まります。

色々な除草の道具を作り、

試してみます。

手で抜いたり、

手押し式水田中耕除草機「田車」も使います。

汗だくです。

毎日、

毎日、

稲が他の草草に負けないで、

無事,育ってゆける程に大きくなるまで、

あの手、この手で、除草します。

こんな絶景に遭遇すると、きつい除草作業の疲れも自然と癒されてしまうのです。

田んぼの水の中で動き回る生き物たちに、じゃれついて遊ぶ雷（ライ）。

稲が大きくなり足下に日陰が出来る様になれば、新しい草の芽はもう出て来ません。

田んぼ中に張りめぐる蜘蛛の巣や、稲の根っこを切らない様に、除草作業は終了します。

後は、田んぼの外から稲の生育を見守ります。

秋の実りの時期には、犬の臭いでイノシシやシカを警戒させます。

光輝く自然栽培朝日米。

平成27年度早生種の古代米「緑米」の稲刈り。

登熟して、黄金色に輝く自然栽培朝日米。

平成26年度はさ掛け天日干しの作業風景。

平成26年度はさ掛け天日干しの作業風景。

平成26年度はさ掛け天日干しの作業風景。

無事、収穫！！平成25年度　はさ掛け天日干し米の脱穀の様子です。

カヤネズミの巣。

平成26年度　はさ掛け天日干し米の脱穀の様子です。

晴れの国おかやま育ちの自然栽培米です。