
* R7.6.27 全景 *
「ごきげんよう、皆さま」
徐々に青々としてきて、安心感が出てきました。
植付け本数が少ないこともありますが、同時期に植えたよその田んぼと比べると見劣りします。
無肥料の田んぼの稲は成長が遅いのですが、初期は栄養を求め根が強く深く張っていき、
長期的な結果、まさに根張り(粘り)強い、丈夫で生命力に満ちたお米になります。
* R7.6.29 機械除草 *
田植えから20日前後には、草の双葉が大きくなり根も張りだし”チェーン除草” では取りきれなくなってきます。
そこで”水田中耕除草機”通称"エンジン田車"の出番です。
草を取ることのほかに、大きな目的として土を攪拌することで、根に酸素を送り稲の成長を促します。
"抑草作業とチェーン除草"の効果で、田植え後の草は完璧とは言わないまでもほぼ抑えられていますので、
後者の攪拌が主な目的となりいます。
代かき時に屈強なトラクターの爪に耐え抜いた、ひと際大きな草や、
地下茎が伸びてしまうと除草しにくい"カヤツリグサ系"の草が目立ってきます。
そこで”テデトール”の出番です。
10本の除草部は地球をかき混ぜながら、上記の草を見つけ次第、引き抜いて進みます。
暑い最中の除草作業は"憂鬱"な時間と捉えず、無心になり集中することで頭の中は空っぽになり、自己内観の時間と捉え、
"瞑想"のような、"マインドフルネス"のようなものになる上、稲もスッキリして歓んでくれています。
もっとも"憂鬱"なのは草たちで、チェーンに引きずられたり機械や手で引き抜かれたりで、
草たち憂鬱な意を忘れないよう、すべてに感謝して行っています。
「奇跡のリンゴ」で絶対不可能を可能にした"木村秋則"氏は、無農薬で枯れかけていたリンゴの木に接しながら、
「頑張ったな」「ごめんよ」「枯れないでくれ」と話しかけて回ったそうですが、ついに気が狂ったと思われるのが恥ずかしく、
声をかけなかった隣人の畑に接した木は、枯れてしまったと聞きました。
子育てもペットも、無視をすることがもっとも深刻な心理的負担になるのに反して、
可能な限り触れ合うことで、農法を超えたものがあると信じています。
時に亀と並走しながら励まし合い、鳥たちの歌声をBGMに、「君は大丈夫?」「調子いいね!」と、
稲に声をかけながら、稲の声を聞きながらお世話しています。
今後も丁寧に勤しんでまいります。