Green Spoon Rice field では、日本のスローフードの原点ともいえる、伝統食のお米をもう一度、見直すために、現在では、希少ともなった「幻のお米」を復活させました。

朝日」「亀の尾」といった在来種の稲は、今の品種改良を重ねた稲に比べとても背丈が高いため収量を上げようと肥料を沢山与えると実の重みで、すぐに倒れてしまいます。

 戦後、急速に進んだ大量生産と栽培の効率化の波の中、お米の収量を増やすためには、化学肥料が多投入されるようになりましたが、そのためには、稲が倒れないようにする必要があり、稲の背丈を低くする品種改良が次々と進められてきました。

 その結果、今日では、栽培に手間がかかる昔ながらの在来種を作る農家は、ほとんどいなくなり、こういった昔ながらのお米は、たいへん希少な品種になってしまったために「幻のお米」といわれています。

令和4年度産 自然栽培 天日干し米

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在来種朝日米

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1,420円/1kg( 送料別 )

岡山県生まれの「朝日」は、明治時代からずっと作り続けられて来た古い在来種です。

かつては、「すべてのお米の中でも3本の指に入るおいしさ」として、多くの人々に認められていました。

 甘みがあって風味深く、とても美味しいお米なのですが、稲が倒れやすく、また、穂から籾( モミ )が落ちやすい等、栽培に手間がかかるために、戦後の効率化の波には乗らず、現在では、地元の岡山県でわずかに生産されているだけとなりました。

現在の市場の中では唯一、人工交配をされていない、純粋淘汰で生まれた、希少な在来種であることからも「幻のお米」といわれています。

身体に優しい「高アミロース米」ながらも、冷めても味が落ちないことから、おにぎりや、お弁当にお勧めですが、見た目にも大粒で立派なお米は、お寿司に抜群の相性といわれ、全国の寿司職人や、高級料亭の料理人が指名するプロ御用達のお米でもあります。

 他の種類のお米に比べて、約1ヶ月も収穫が遅いという「晩稲(おくて)種 」であることも特徴です。

在来種亀の尾

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「亀の尾」は、明治30年に山形県の庄内平野で阿部亀冶という篤農家によって、創り出されたお米です。

 明治26年、山形県は冷害に見舞われ、倒れた稲があちらこちらで見受けられました。神社にお参りに行った亀治は、冷害でほとんどの稲が被害を受けている中、1株から元気に実を結ぶ3本の稲穂を発見しました。

 亀治は、この籾(もみ)を譲り受け、それを原種として研究に研究を重ね、4年の月日をかけて新しい品種「亀の尾」を生み出しました。

「亀の尾」の特徴は、他の品種と比べて茎が長くしなやかで、風害に対して倒れにくく、害虫にも強く、穂が出てから実るまでの期間が短い、 しかも、多くの肥料を必要とせずに、安定した収穫が可能なことでした。

その後も、亀治は実った稲から、優秀な稲穂を選び出すことを、毎年おこない種の劣化を防ぎ、金や欲にこだわらず、熱心に農業改良に取り組み、明治38年に宮城と福島県を襲った大凶作から、多くの人々を救いました。

また、「亀の尾」は、漫画「夏子の酒」でモデルになったお米でもあり、酒米として注目を浴びていますが、元々、たいへん味がよく、収穫量も多いため、明治時代以降も、育種関係者の間で注目を集め続け、良食味米の交配親として、すぐれた品種を世に送り出しました。

普段のモチモチとしたお米に慣れていると、粘り気が少なく、さっぱりした感じがすると思いますが、上品で素朴な甘さは、おかずを引き立て、つい、何時もよりも、もう一膳、おかわりがしたくなる、飽きがこない美味しさです。


「幻のお米」の上品で素朴でありながらも、滋養に富んだ深い味わいを、どうぞお楽しみ下さい。